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がちょっぴり気になるアレコレにお答えします!休憩時間や通勤などのスキマ時間にサクッと読めるお役立ちコラムです。

「ほめる」と人はぐんぐん伸びる。
コミュニケーションで変える上司・部下の付き合い方

「部下をほめて伸ばそう!」と思っても、どうほめたらいいのかわからず、部下の育成に困ったことはありませんか? 実は、ほんの少し意識を変えるだけで上手に人を育てる声掛けができるようになるのです。年間約70件もの医療従事者向けセミナーを開催する、AEメディカルの代表取締役、野津浩嗣氏に「ほめ方」のコツを教えていただきました。

「それ、パワハラです!」と言われないために

まずは想像してみてください。あなたは新人看護師の指導者となり、数ヵ月。現場に慣れてきたはずの新人に、「点滴の準備のチェックが漏れている」と注意をしたとしましょう。その時、部下が「ムカッ」「イラッ」とするか、「自分のためを思って注意してくれた」と感じるか、この違いは何だと思いますか?
 
実は、普段からのコミュニケーションの差で感じ方が変わって来るのです。実際、厚生労働省の調べによると、パワーハラスメント、通称パワハラの発生しやすい職場の特徴として最も多く挙げられたのは「上司と部下のコミュニケーションが少ない職場(51.1%)」です。コミュニケーションが築けていない場合、部下の看護師は「ムカッ」「イラッ」とする感情を抱き、「パワハラだ」と感じてしまうかもしれません。しかし、よい関係を構築できている場合、強い言葉で注意したとしても、部下は「自分のために怒ってくれているんだ」と受け止めてくれる可能性が高いのです。“日頃、どのように接しているか”は、相手を「ほめる」「叱る」時に大きな影響を与えます。

一方通行から双方向のコミュニケーションへ

命を扱う医療の現場では、指示・判断の系統がトップダウンのかたちになっているケースがほとんどでした。今もその形式をとるところが多くあります。患者さんのケアは急を要する場合も多いため、一方通行の指示系統でスピーディに対応することが求められているからです。
 
しかし、人材育成において、トップダウンの指導はあまりよくないとされています。人は指示・命令のみでは成長しません。言われるがまま、自分の意思を押し殺しての作業では、モチベーションがあがりませんし、能力の向上にもつながりにくいのです。人を伸ばすためには、部下から意見を引き出してあげるコミュニケーションが必要なのです。この双方向のコミュニケーションが実現するだけで、医療・介護の現場は大きく変わるでしょう。

ほめられ慣れている若手とほめられ慣れないベテラン

では、「人を育てるほめ方」とは、具体的にどのようなモノなのでしょうか? ほめ上手になるためには、まず「ほめる」行為について考え方を変えていく必要があります。
 
現在管理職やリーダーとなる世代の方の中には、自分が若手だったころ、上司や先輩方にたくさん叱られ、怒鳴られながらも踏ん張って、成長してきた覚えのある人がいるかもしれません。自分がそうだったから、といって若手にも同じように檄を飛ばしていませんか? ほめるなんて、甘えを助長させる悪い習慣だという考えではありませんか? しかし、今の若い世代には、実は逆効果なんです。
 
今、ゆとり世代と呼ばれる世代以降の人々は、小学生の頃から先生にほめられることに慣れています。一方、頭ごなしに叱られることにはまったく慣れていません。そんな人たちに対しては、ひたすらお叱りの言葉をぶつけるよりも、どんどんほめてモチベーションを上げていった方が成長も見込めます。
 
相手をほめたり叱ったりする時に何よりも大切なのは、「相手を育てよう」とする気持ち。この言葉はあなたを見ていて自分が感じた、正直な気持ちなのだと伝えることが必要です。だからこそ、まずは部下に興味をもち、よく観察してほめるポイントを見出してあげましょう。いくら数々のきれいなほめ言葉のストックをつくっても、本人が自分のこととして認識できる要素でなければ、相手にまったく響きません。観察しているうちに、その人の特徴やいいところが見えてくるはずです。

コラム ムカッときたら6秒待とう。怒りをセーブするコツ

ストレスの多い看護・介護の仕事。手際の悪い部下にイライラしたことはありませんか? ついつい叱っているうちに、次から次へと怒りの感情が浮かび上がってきて、抑えきれず爆発してしまうこともあるかもしれません。
 
そうならないために、「カチン」ときたら6秒間、相手からいったん意識を外しましょう。
実は、怒りの感情はたった6秒で静まると言われています。心の中で数を数えるなど、別のことに意識を集中させます。ぼーっと自分のボールペンを見つめたり、病室の外の雲の動きを眺めてもいいでしょう。とにかく6秒間別のことを考えている間に、心が少し収まっているはずです。その状態ならば、「頭ごなしに怒る」のではなく、冷静に「叱る」ことができるのではないでしょうか。
 


「ほめる」ことの重要性について、知っていただけたかと思います。次回は、具体的な例を交えて「ほめる」練習をしていきましょう!

画像提供:ペイレスイメージ

2016年夏、野津浩嗣氏セミナー情報

今、医療・介護業界に求められる、コーチング術を学ぼう!
管理職・リーダーのための部下のやる気を引き出す「ホメシカ」理論を伝授します。
 
7月5日(火)「いまどきナース」の「ほめ方」「しかり方」
主催:メディカ出版主催

7月20日(水)「いまどきナース」の「ほめ方」「しかり方」
主催:メディカ出版

8月4日(木)~『ホメシカ理論』で人を伸ばす~本気を引き出す「ほめ方」「叱り方」セミナー
共催:アニメートエンタープライズ、AEメディカル
 


『人がおもしろいように育つ ホメシカ理論』
著者:野津 浩嗣
出版社:梓書院
価格:1,500円(税込)

株式会社アニメートエンタープライズ
有限会社AEメディカル
代表取締役 野津 浩嗣氏
 
心理学、行動科学、行動心理学を下敷きとした「リーダーシップ論」を説き、各種企業向けのコーチングセミナーを数多く開催。医療・介護関係の団体からの問い合わせが増えたことを機に、医療・介護業界専門の研修・セミナーを提供するAEメディカルを立ち上げる。今では国内の各都道府県の医師会や看護協会、各病院・介護施設など、199団体(2016年5月現在)の方々に年間約70件ほどのセミナーを開催している。

UP DATE 2016/06/27

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