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もう手荒れとはサヨナラ!
皮膚科医に聞く手の守り方

寒くなり、空気が乾燥してくると、悩みの種となるのが「手荒れ」。看護師や介護士は手を洗う回数が多く、特に手が荒れやすいと言われています。カサカサの手は見た目はもちろん、衛生的にもよくありませんし、患者さんにイヤな想いをさせてしまうかも……。野村皮膚科医院の院長、野村有子先生にキレイな手でいるための方法についてお聞きしました。

手荒れの原因その1 手を洗いすぎている

ヒトの皮膚の表面には、薄い脂の膜(皮脂膜)があり、ラップで覆うように皮膚を守っています。ゴシゴシと強く洗うと、汚れと一緒にこの皮脂膜を洗い流してしまうため、バリアがなくなりホコリやその他の刺激が皮膚に入りやすくなり、手荒れを引き起こすのです。
また、皮脂膜には皮膚の水分の蒸発を防ぐ役目もあります。皮脂膜がなくなると角層の水分が蒸発してしまい、皮膚がカサカサパサパサになってしまうのです。
 
特に入浴介護など、お湯を使ってお仕事される方は要注意。お皿の油汚れを落とす時に、お湯を使うと良く落ちるように、手の皮脂も同じく水よりもお湯の方が落ちやすいのです。特に入浴介助はお湯に触れる時間が長いもの。ゴム手袋を使うなど、できるだけお湯に触れない方法で行うのが◎です。

正しい洗い方で皮脂を守る

看護師や介護士は衛生面もあり、手を洗う回数を減らすことが難しい職業です。では、いったいどのような洗い方なら手を守れるのでしょうか。手にやさしい洗い方を野村先生にお聞きしました。
 
1. 刺激の少ない石鹸を選ぶ
当院では、天然素材を使用した泡タイプの国産ハンドソープを使用しています。合成石鹸ではなく、グリセリンが取り除かれないように昔ながらの製法で作られた石鹸がオススメです。
プッシュすると泡だった状態で出てくる、泡タイプのポンプ式ですと、泡立てる手間もなくササッと洗うことができます。
 
Point
グリセリンは石鹸を固まりにくくするため、通常の製法では取りのぞかれてしまうことが多いです。でも実は、化粧水にも使われる保湿成分。手を洗う時にもうれしいお肌にやさしい成分です。
 
2. 泡でなでるように洗う
洗いすぎは禁物! 泡立てた石鹸でやさしくなでるように洗いましょう。長時間洗いやゴシゴシ洗いは細菌類だけでなく、お肌を守る皮脂まで洗い流してしまいます。
 
Point
水で洗うだけでも汚れの7~8割は落ちると言われています。
 
3. 洗った後はよく手を拭く
水をよく吸うハンドタオルや使い捨てのペーパータオルを使い、しっかり水を拭き取りましょう。
 
Point
共用タオルは細菌の温床。衛生的にもマイタオルか使い捨てのものを使いましょう。
 
4. 手を洗った後はハンドクリームを
きれいに手を洗ったら、保護のためにハンドクリームを塗りましょう。
 
Point
当院では、流しやトイレなどの水場周りには、スタッフ誰でも使えるハンドクリームのチューブを置いています。手を洗ったらすぐ手に取れる場所に置き、塗るクセをつけましょう。

手荒れの原因その2 布や紙を触るだけでも手にダメージ

ベッドメイクなどで布を触ったり、書類などの紙類を触ると手の水分が奪われ手が荒れやすくなります。これらのモノを触る時には綿手袋をして、手を守るようにしましょう。バスやタクシーの運転手がするような薄手のものであれば作業のジャマにはなりにくいはずです。
また、冷たい風に当たるのもダメージとなりますから、お出かけの際には温かい手袋をしましょう。事務用、作業用、外出用と使い分けると良いでしょう。

自分の手を守ることは患者さんを守ることにつながる

きれいな肌にはバリア機能があるため、肌表面からウイルスや細菌が入り込むことはほとんどありません。手が荒れて傷になっていると、そこから感染してしまう可能性が高いのです。もちろん、血液を扱う時など感染の可能性のある時は、手袋などで感染予防をするとは思います。しかし、病院や介護施設では突然の出血やおう吐などにいつ遭遇するかわかりません。まず、傷を作らないことが一番の予防策です。看護・介護する側にとってもされる側にとっても、きれいな手で作業する方が気持ちいいでしょう。あなたの手を守るため、患者さんや利用者さんを守るため、手のケアを忘れないようにしてください。
 
手荒れ対策のキホンは自己防衛ですが、傷がひどくなったり、ひび割れから黄色い汁が出るようになったら、自分で何とかしようとせず、皮膚科を受診して治療を受けてください。薬を使った方が治りが早い場合もありますし、手荒れケアのアドバイスも可能です。
 


野村有子氏
野村皮膚科医院 院長
 
慶應義塾大学卒業後、同医学部皮膚科教室に入局。神奈県警友会けいゆう病院皮膚科勤務後、1998年、横浜に野村皮膚科医院を開院。アトピー性皮膚炎などのスキンケア指導にも力を入れている。その他、院内にヨガやイヤーセラピーなどの講師を招き、きれいを追求するさまざまな活動を広げている。アレルギー対応ルームや皮膚科のカフェも併設。
著書に『やさしい治療+こころのケアの「アトピーカウンセリング」(記入式)』(共著)。
 

後編では、ハンドクリームの選び方や寝る前の手荒れケアなどについてお話をいただきます。

トップ写真提供:ペイレスイメージズ

UP DATE 2015/12/05

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