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映画大好きな人や、それほどでもない人にも。看護師、医師、患者らが登場する“メディカル・ムービー”ガイド。関連作品もあわせてご紹介。
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第26回:ドーン・オブ・ザ・デッド
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第26回:『 ドーン・オブ・ザ・デッド  2005/7
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ドーン・オブ・ザ・デッド
物語:看護師のアナはその日、大したケガではないと思われた患者がICUに入ったと聞き、なにか妙な不安を感じながら帰宅をする。家の前では近所の少女ヴィヴィアンが遊び、家では愛する夫ルイスがアナの帰りを待っている。いつもどおりの平和な日常。ところが翌朝目覚めると、そこには世界の終わりが広がっていた…。ホラー映画の金字塔『ゾンビ』を現代的にリメイクしたアクションホラー。


原題:DAWN OF THE DEADE(2004年・アメリカ・98分)
監督:ザック・スナイダー
オリジナル脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:サラ・ポーリー、ヴィング・レームズ、ジェイク・ウェバー

ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット・プレミアム・エディション
価格:3,990円
発売日:2004年11月5日
販売元:ポニーキャニオン


 暑い夏にはひや〜っと、久しぶりにホラー映画をご紹介。『ドーン・オブ・ザ・デッド(死者の夜明け)』。1978年のあのジョージ・A・ロメロ監督作『ゾンビ』の正統なリメイク作品です。ホラー映画ファンやゾンビ信奉者からは、「怖くない!」「ミュージックビデオか!」「ただのエンターテインメントに堕した!」と不評もありますが、逆に言えば、ホラー映画はダメという人にもおすすめできる一般向けのゾンビ映画。恐怖度で言えば、遊園地のお化け屋敷程度のゲーム感覚の怖さかな。スプラッタやカニバリズム描写も極力控えめ。

 ある朝突然、街の人々がゾンビになり(パニックに陥っている街の描写、お見事!)、なんとか逃げ出してショッピングセンターに逃げ込んだ幾人かの人間たち。食料や物品にはこまらないけれど、周りはゾンビに囲まれ逃げ出すこともできない中でのサバイバル。そんな極限状態の中からも人は楽しさを見つけて生きていく。オリジナル版にはない、別のビルに生き残った人間と屋上で双眼鏡越しに友情を深めるという秀逸なエピソードや、笑い、ほのかな恋愛もはさみながら、エンドロールの最後まで目を離せないなハイテンポな展開。そして終末感に満ちた絶望のラスト。途中、アレ?いつの間に?というシーンもあるけれど、そのくらい大目にみてもいいかと思える面白さです。

 ケガをした人々の手当てをし、ゾンビの“感染”に気づく看護師アナを演じたのは、ユマ・サーマン似と言われることもある『死ぬまでにしたい10のこと』のサラ・ポーリー。『バロン』(本コーナー下で紹介)のすきっ歯の少女もすっかり大人の女性になりました。アナを助けるマイケル役はジェイク・ウェバー。ジュリアード芸術大で学び、ブロードウェイでも活躍した舞台出身の俳優で、映画では『ジョー・ブラックをよろしく』『U−571』などに出演。知的な印象を放つなかなかの二枚目なので、名前、覚えておいて。

 そもそも「死者が蘇り、人間を襲う」というゾンビを生んだのは、1968年のジョージ・A・ロメロ監督作『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』。『ドーン〜』では、なぜゾンビが生まれたのかは不明のままですが、『ナイト〜』では放射能に汚染された衛星を爆破したことで放射能が降ってきたのが原因とされています。当時ちょうどアメリカが宇宙開発を強力に推し進めていた頃です。ロメロの『ナイト〜』と『ゾンビ』が今もなお高い評価を得ているのは、ホラーの中にアメリカの人種差別問題やベトナム戦争の反映、大量消費社会への批判、人間の欲望とエゴなどを色濃く描いていたから。今観ると怖さの描写もそれほどではないので、『ドーン〜』と合わせてぜひ観てみて。

★『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観たら、こちらもオススメ ★

バロン 『バロン』
●『ドーン〜』の美しきヒロイン、サラ・ポーリー9歳の時の出演作。『未来世紀ブラジル』の奇才テリー・ギリアム監督が製作費約76億円をかけて「ほら(ふき)男爵の冒険」を映画化した、めくるめく中世冒険ファンタジー。ラストで拍手喝采したくなる傑作です。ヴィーナス役は当時18歳のユマ・サーマン。

バロン
価格:2,000円
発売日:2005年6月22日 ※2005年8月31日までの期間限定出荷
販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
スウィート ヒアアフター 『スウィート ヒアアフター』
●1997年カンヌ映画祭グランプリ受賞作。雪に覆われたカナダの小さな町を舞台に、スクールバスが湖に転落して子どもを失った親たちの再生=“スウィート ヒアアフター(穏やかなその後)”を描くヒューマンドラマ。キーマンとなる、事故からただ一人生き残った少女役に当時17歳のサラ・ポーリー。

スウィート ヒアアフター デラックス版
価格:4,935円
発売日:2004年4月23日
販売元:ポニーキャニオン
ゾンビ 『ゾンビ』
●言うまでもなく『ドーン〜』オリジナル版。『ゾンビ』にはいくつか編集バージョンがあって、1979年に日本で初公開されたのは上映時間115分のダリオ・アルジェント監修版。ロメロ監督によるディレクターズカット完全版は139分。ここでご紹介する127分の米国劇場公開版(オリジナル全長版)は、ファン待望のデジタルニューマスターでのリリース。

ゾンビ 米国劇場公開版 GEORGE A. ROMERO'S DAWN OF THE DEAD
価格:3,990円
発売日:2004年7月23日
販売元:ハピネット・ピクチャーズ
ライター:谷 真由美
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