| メ イ ン ペ ー ジ |
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| みなさんとナース休憩室で雑談するような気持ちでつれづれに書いていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。(小林光恵) |
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看護師の好美さん(27歳)は、5年間勤めた病院を12月初旬に退職し、1月からA病院に勤め始めました。 看護業務は、病院内の異動だけでも、セクションごとにこまかな約束事などが違うことが多く、慣れるまでは普段の何倍も神経を使うといいます。勤める病院を変えた場合は尚更のこと、業務にまつわる約束事やさまざまな流儀が大幅に違い、慣れるためのエネルギーを大量に消費することが多いようです。 それは覚悟の上でA病院に就職した好美さんでした。しかし、面接時に約束した脳外科病棟ではなく、まったく希望しなかった整形外科病棟に配属になったことや、配属された病棟のスタッフの年齢層が幅広いため、若手中心だった前の職場とはかなり雰囲気が違うことなどにも戸惑い、職場になかなか馴染めず緊張と不安の日々となってしまいました。 そんなある日の朝のことです。院内の売店でおにぎりと飲み物を取り支払いをしていると、レジを打っていた売店スタッフの男性(好美さんと同年代)が弾んだ調子で彼女に声をかけました。 「おはようございまーす。マスク美人!今日も一日、がんばってね」 「……」 好美さんは、「マスク美人」という言葉にかちんときて、彼を睨みつけ、踵を返して売店をあとにしました。心の中で<まったく、なんでマスク着用が義務なのよ! こんなこと、就職の面接では聞かなかったわよ。それにしても、なんて失礼な奴。最低の男>と毒づきながら病棟へ日勤勤務のために向かったのでした。A病院では、感染予防のため、この冬は職員全員にマスク着用を義務づけたのです。 好美さんも、マスク着用の必要性はよくわかっていました。わかってはいるけれど彼女は、この義務が嫌でした。マスク着用時に「マスク美人」と言われて何度も傷ついた過去の記憶が蘇るからです。 その日の夕方、定時よりかなり遅れて日勤を終えた好美さんは、更衣室へ向かう途中に位置する売店に寄りました。マスク美人と言った彼に一言文句を言ってやろうと思ったのです。 「あっ、マスク美人だ。お疲れさまでーす!」 好美さんが言葉を発するより早く、売店の彼は好美さんを見つけ、朝と同様に弾んだ口調で言いました。 「失礼なこと言わないでくださいよ。だいたい、マスクをつけていない私には会ってないのに、なんでそんなこと言えるんですか!」 「言えますよ。途方に暮れたような顔して出勤してくるところ、何度か見てますからね。ところでボクなんか、マスク美人とは逆のサングラス美男というやつで、ちょうどいま、マスクで隠れてしまっているところが、自慢の部分なんですよ。マスクをすると、より男っぷりが下がるというわけですよ、悲惨でしょ。それに比べりゃ、あなたはマスクで女っぷりが上がって最高じゃないですか」 |
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