| メ イ ン ペ ー ジ |
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| みなさんとナース休憩室で雑談するような気持ちでつれづれに書いていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。(小林光恵) |
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4月8日の朝、乗客まばらな地下鉄に乗っていると、新中学生らしき男子とその母親らしい女性が乗ってきました。二人はこれから入学式に行くようです。長いすに座ってもどことなく落ち着かない様子や、お母さんのスーツ姿や、男の子の真新しい学生服や靴などからそれがわかります。 そのお母さんがとなりに座る息子の顔を覗き込みながらいいます。 「どう? わくわくしてる? それとも緊張してる? お母さんにおしえてよ」 すると男の子は、お母さんの顔から中刷り広告のほうへと目を転じ、口の端で小さく笑ってから首を横に振ります。他人の目と耳があるところで話すが恥ずかしいのかもしれません。彼は<ボクも今日から中学生なんだからさ、子供扱いしないでほしいわけよ>とでも言いたげにすまし顔で咳払いをします。 しかしお母さんは、そんなこと気にしないようです。 「ねえねえ。やっちゃん。緊張してるんでしょ。ふふ。緊張を取る方法、おしえてあげようか」 大人ぶっている息子を微笑ましく思うのか、ニコニコしながら男の子の顔を再び覗き込みます。 男の子は何も言わずに首を横に振り、<黙っていてくれないかな>とでもいいだげに、お母さんの肩に静かに手を乗せます。彼は<中学一年生ってこんなに子供っぽかったっけ?>と思うほどあどけないルックスですが、大人の男性のようにズボンの両ポケットに手を突っ込み、足を組み、目を閉じて寝たふりをはじめます。 それを見てお母さんは、嬉しそうにニヤリすると、椅子に深く座りなおし、彼女も目を閉じます。 それから二駅ほど過ぎ、お母さんが目を閉じたまま、息子になにかをささやきました。お母さんの顔色が少し悪くなっており、具合が悪くなったことを息子に知らせたような様子でした。 男の子は、即座に組んでいた足を正し、手を両ポケットから出し、お母さんを心配そうに覗きこみます。 「だいじょうぶ? どうしたらいい?」 その声は、外見を上回る子供ぽさでした。 お母さんさんは目を閉じたまま、「だいじょうぶ」と応えますが、男の子はとても心配らしく、何度もお母さんの顔を覗いたり、肩を触ったりします。内心、相当オロオロしているのが、表情やしぐさでわかります。 |
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