| メ イ ン ペ ー ジ |
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| みなさんとナース休憩室で雑談するような気持ちでつれづれに書いていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。(小林光恵) |
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一人で、コーヒーを飲みながらじっくりと文庫本を読もうと思い、昔ながらの喫茶店に入った先日の午後のことです。席についてオーダーを済ませて本を開くと、すぐ後ろのテーブル客の話が聞こえてきました。 「看護師になってまだ一年だからなあ」 中年の男性の声です。看護師という言葉に反応して、思わず振り向いて確認すると、五十代前半と思しき男女二人が並んですわっています。ご夫婦という雰囲気です。続きの話を聞いてみたい気がしますが、人様の話を盗み聞きするのはよろしくないし、久しぶりに喫茶店で読書するのだから、それに専念したいとも思いました。 しかし、気になります。看護師になったというのは誰なのだろう。中年男性の娘さんだろうか。いや、彼自身という可能性もある。私は、それを確認してから読書にいそしもうと決めました。 本を読んでいるふりをしてしばらく話しを聞いていると、看護師になったのは彼の娘のアツコさんという人らしいことがわかってきました。 「アツコのほうからオレにね、しかもオレの携帯に電話してくるなんてほとんどないのに、深夜に電話してきてさ、第一声が<お父さん、助けて>だもの。驚いたよ」 「あ、そう」 女性の受け答え方は、わりにクールで、彼の奥さんというより妹あるいは友達といった関係かもしれません。それにしても、<助けて>だなんて、アツコさんの身になにがあったのか、気になって読書をはじめられません。 「でね、<もう、あたし、ボロボロ>って言うんだ。大事な娘がボロボロだなんて、父親として、それほど悲しいことはないだろ。しばし言葉を失ったよ」 「絶句しちゃったの?何か言ってあげないとだめじゃない」 「言った、というか聞いたよ、なんでボロボロになったんだって。そしたら、泣きながら、学生時代勉強したことが業務にぜんぜん活かせないし、先輩からは毎日人格否定させるような言い方されるし、って言い出してさ」 |
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